■日本セールスレップ協会とは
日本セールスレップ協会は、平成15年9月経済産業省関東経済産業局の産業クラスターからなる委員会において提唱された「日本型セールスレップ・システムの普及及び実践」の趣旨を踏まえ設立された日本で唯一のセールスレップ及び販路コーディネータ、アドバイザーの資格認定団体です。
■日本セールスレップ協会のご案内
セールスレップと販路コーディネータ
営業職のプロフェッショナルとしての「セールスレップ」が、幅広い知識やスキルを培っていくためには、社会における実践での豊富な経験も必要となってくるため、直ぐに上級ライセンスである「販路コーディネータ」を目標とするよりは、段階的にセールスパーソン(従来の営業マンとは異なる)のスキルと知識を獲得し、仕事や学習に生かすというケースが現在では一般的になっている。
企業は『人材』が最大の財産であり、人材教育を最重点課題として、営業に関する業務においての業種は多業種にわたる。
このような観点から、人材像の職種としてはセールスパーソン、セールスレップ職のみならず広い意味での商工業・製造業全般、流通小売・卸業全般、商社、IT・情報通信・飲料・食品・衣料・ファッション・金融保険・広告・製薬・趣味・スポーツ・交通レジャーなどの営業企画、営業開発、製品開発、販売企画、販売促進などにかかわる事業従事者全般の資格養成プログラムを展開している。
また、日本セールスレップ協会では、販売促進に関する商品・ツール類も日々さまざまなマーケティングノウハウを蓄積し、マーケティングマネジメント戦略会議研修などにおいて(MMP®)研修カリキュラムを編成している。
そのため、協会では基本的に必要とされる知識やスキルの面においても、さらに『営業のプロ』育成のためには段階的にステップアップする育成プログラムの履修と、その後の実践型スキルアップ研修を通して、「MM戦略会議実践研修」、「戦略会議リーダー研修」、「スキルフォローアップ研修」、「セールスレップ講師認定研修」などのカリキュラムを提供している。実際の営業企画・コンサルティングにおいては、中小企業の場合には特に多方面からのアドバイスが必要とされるため、各自の専門領域を広げておくことも重要になってくる。
専門領域としての大まかな棲み分けは、主として技術的なコンサルティングは技術士が、経営に関するコンサルティングは中小企業診断士が、「マネジメントマーケティング、商品開発、販売戦略」などに関しては販路コーディネータが専門分野ということになるだろう。
営業のプロ「セールスレップ」
営業、販売職としての領域の棲み分けでは、販売士は流通・小売業界に特化した販売員育成プログラムであり、セールス
レップは「製造業・IT・サービスなどのメーカーと直結した営業のプロ」育成プログラムということができる。
セールスパーソンのスキルアップは、これまで自己学習・自己啓発のみによるスキルアップを図る人が多数いたことから、協会のセールスレップ研修においてはセールスレップとしてプロを目指すという理由だけでなく、企業における営業職としてのスキルアップを図る目的で資格を取得しようとする人も増えている。
■わが国で初めて開催されたセールスレップ研修 -それは、日本セールスレップ協会の実践の歴史です-
セールスレップ交流会、販路開拓支援事業、セールスレップ商談会、セールスレップ商材検討会 など、
どれひとつとっても、わが国で最初に構築した、日本セールスレップ協会の実践の歴史です。
当協会は、研修、セミナー、コンテンツ提供などの活動を通して日本型セールスレップの普及、定着、認知度向上を目指します。
■日本セールスレップ協会の事業概要
【1】 本組合の目的
日本セールスレップ協会は、日本におけるセールスレップを広く普及するとともにセールスレップ、販路コーディネータ、アドバイザーを養成・認証することによりその地位の向上を図り、社会全体の利益の増進に寄与する。
また、市場に合わせた取引ルールを、常に改善していくための場所や機会を効率的かつ安定的に提供する役割を担うことを目的とする。
【2】 官庁組合届出事業内容
- セールスレップに関する知識の啓発と普及に関する事業
- セールスレップに関する調査、研究及び情報の提供に関する事業
- セールスレップに関する書籍の発行
- 国内外の セールスレップ関係機関との交流に関する事業
- セールスレップの教育と資格認定試験の実施
- セールスレップ取引の機会を提供する情報システム運営事業
- セールスレップ取引のバックオフィス事業
- 前各号に付帯する一切の事業
■セールスレップ資格認定制度の仕組み
セールスレップ資格認定制度は、日本セールスレップ協会がセールスレップの実務を含めた能力を認定する制度です。
企業内、独立事業者を問わず、営業職のプロトしてセールスレップのオフィシャルな資格認定制度を目指しております。
セールスレップ資格認定はセールスレップ3級、セールスレップ2級、セールスレップ・マイスター、エグゼクティブセールスレップの4レベルに別れています。
≫セールスレップの業務
セールスレップは「メーカー企業と販売先を結ぶ橋渡し役としての営業活動」が主な業務ですが、現在ではその知識と能力を活かして、販売戦略提案から商品開発アドバイスを行なう方が企業内や独立事業者として、幅広く活躍しています。
≫企業にお勤めの方
企業の営業職、営業企画担当、営業開発担当、マーケティング担当、バイヤー、営業指導職、営業役員幹部、教育担当、経験者、コンサルタント、系列企業指導職等。
≫セールスレップの役割
高度なセールスレップにおいては、まず企業の販売戦略について専門的知識をもってアドバイスします。また、策定した販売戦略を実行するに当たって具体的な販売計画を立て実施し、その実績やその後の変化を踏まえた支援も行います。
また、販売先への提案・取引交渉に当たり商材の改良・改善のアドバイスにより販売先の要望に合わせた商材の最適化も行います。
このため、セールスレップは、専門的知識の活用とともに、市場環境や販売先需要情報など販売戦略策定に必要な情報を把握し、販売先への商材提案から経営者への適切な助言まで、幅広い活動に対応できるような知識や能力が求められています。
≫セールスレップ3級
メーカー企業と販売先を結ぶ橋渡し役として営業業務の基本的な仕組みを理解し、基礎的な知識と技術を身に付けている。
・セールスレップ、セールスパーソンに関する全般的なビジネス基礎知識を理解している。
・企業間取引における販売に関する全般的な基礎知識を理解している。
・メーカーと販売先の橋渡しに必要なスキルと基本的な方向性について理解している。
・セールスレップの仕組みと、セールスレップ、セールスパーソンの社会的役割を理解している。
≫セールスレップ2級
メーカー企業と販売先を結ぶ橋渡し役として営業業務に関する専門的な知識を身につけ、管理業務を遂行し、かつ部下を指導することができる。
・企業間取引における販売に関する応用知識を理解し、顧客をコーディネートできる。
・販売戦略、マーケティング戦略、商品開発等の知識を理解している。
・販売戦略、マーケティング戦略を実現・実践することのできる人材。
・スケジュール管理、及びマネジメント管理、契約書作成、手続き等を行える人材。
・経営側の販売責任者とコミュニケーションを的確に行える人材。
≫セールスレップ・マイスター
メーカー企業と販売先を結ぶ橋渡し役として営業業務に関する高度の専門的な知識を身につけ、販売戦略を立案し、総合的管理業務を遂行できる。
・企業間取引における販売に関する高度の実践知識を理解し、充分に顧客をコーディネートできる。
・市場情報のフィードバックを的確に行える人材。
・顧客の事業戦略、販売戦略を立案し、総合的管理業務を遂行できる人材。
・独立事業者の場合は、報酬益で独立生計を立てることができる人材。
専門家コンサルタントのライセンス取得
日本セールスレップ協会が、高度の専門家の実務を含めた能力を認定する資格認定制度です。
専門家資格制度では、「販路コーディネータ」、及び「マネジメントマーケティングコーディネーター」の2つのライセンスを授与しております。
≫販路コーディネータ
販路コーディネータの活動対象は、大企業、官公庁、地方自治体から、大企業から中小企業まで、規模の大小、業種・業態を問いません。特に中堅・中小企業経営者の悩みに応え、頼れるアドバイザーが販路コーディネータです。
経営者の立場に立って既存販売チャネル、新規販売チャネルの選択のアドバイス、商品戦略、販売戦略、販売促進戦略をブラッシュアップ実践し、プロジェクトを成功に導くキーパーソンの役割を果たしています。既存販売チャネルを理解し、知識と実務に裏付けられた商品開発、マーケティング、販売企画、宣伝販売促進、販路開拓など、現状の製品開発から製品評価、販売促進活動にいたるまでの業務を一貫してサポートします。
仕事の内容と特徴
メーカー企業の抱える問題として[売る]段階の手前で
製品自体が完成されていないケースか多くあります。同様に企業との面談・打ち合わせを重ねることにより、企業内の業務改善など、根本的なところに問題があることが判明するケースも多くあります。その場合はコンサルタント機能を持った販路コーディネータが必要になり、メーカー企業、顧客の既存販売チャネルのアドバイスや販売チャネルの選択などのコーディネートを行います。
企業にお勤めの方
企業の営業指導、営業幹部、販売企画担当、マーケティング担当、バイヤー、教育担当、経験者、コンサルタント、系列企業指導職等。
独立事業者のケース
独立事業者のケースではメーカーに商品開発、販路選択、マーケティングのコンサルティングを行い報酬を得ることができます。また、販売取引にはメーカー、
販売先、セールスレップ間に締結される契約書があり、その
契約内容、報酬率契約、守秘義務契約、その他法的問題など
バックアップオフィスとして、メーカーからアドバイス料を受け取ることもできます。
≫マネジメントマーケティングコーディネーター
実績、経験とも豊富で、経営全般から、新規事業戦略、新製品開発、量産体制における生産計画、財務、資金調達などのアドバイスを行う役割を担っているのがマネジメントマーケティングコーディネーターです。マネジメントマーケティングコーディネーターはメーカー、セールスレップ双方に対して指導、助言も行います。その活動は大企業から中小企業まで、規模の大小、業種・業態を問いません。セールスレップの業務管理及びバックアップ支援等を行うことも求められます。
国、地方公共団体をはじめとする行政支援機関による中小企業新事業活動促進法、中小企業地域資源活用促進法、知的財産権等の「中小企業支援施策」を活用しながら、事業戦略の企画立案もアドバイスをします。
仕事の内容と特徴
経営、財務、事業全般から検証して新規事業戦略、新製品開発、量産体制における生産計画に無理がないかどうかを判断できることが重要なポイントです。
経営全般からその改善手法として、ビジネスプラン(たとえば、事業計画段階か、完成品前の試作期段階か、量産体制までの各段階)を把握し、セールスレップを効果的に導入することが経営全般から適当なのかを判断することが大切です。メーカー、販売先企業の経営力把握と営業のための管理業務、セールスレップへの開業支援、契約処理、管理業務のアドバイスでもビマネジメントマーケティングコーディネーターが活躍しています。
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■関係各所への働きかけ
日本セールスレップ協会の構成メンバーは、わが国のセールスレップ取り組みの草分け的存在であるセールスレップ協同組合役員として、各地の都道府県の行政様主催の商談会への参加、セミナー開催(主催、共催、派遣、調査事業等)など実施してまいりました。
このネットワークとノウハウの蓄積により、今後も本資格認定制度について、各省庁、行政機関、関連団体などへの働きかけを行ってまいります。
[セールスレップ資格認定制度]
セールスレップ・マイスター、セールスレップ2級、セールスレップ3級資格認定制度について
① |
セールスレップ資格認定制度とは、日本セールスレップ協会がセールスレップ・マイスター、セールスレップ2級、セールスレップ3級を認定する制度です。 |
② |
セールスレップ2級、セールスレップ3級の資格を取得後、実務経験を積み継続学習を行ってセールスレップ2級、セールスレップ3級として、毎年資格を更新する必要があります。 |
③ |
セールスレップ2級、セールスレップ3級資格取得後も、さらに実務経験を積み、継続学習を行い、セールスレップ・マイスターとしての資格を認定いたします。 |
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